2015年5月15日(金)
セーサンの型
松村宗棍先生から喜屋武朝徳先生に伝承され、沖縄少林寺流宗家 故仲里常延先生(無形文化財保持者)に継承された型である。
他流では,剛柔流や糸洲系では、同じにセーサンと言います。松涛館では半月、和道流ではセーシャンと呼んでいます。
特に沖縄少林寺流では、型の無修正主義から松村宗棍先生から伝えられた通りの原形の型を学びます。
「セーサン」の型は、「呼吸法」「運足法」「肩を下げ背筋を伸ばし脇の締め方」「丹田に力を集中させる」
前半は、意識的にゆっくり呼吸法で演武し、後半は実践的な攻防の型である。
首里手で呼吸法を会得できる唯一の型で幸武舘道場でも、最も重点的に指導する型です。
沖縄空手は、スポーツ空手ではありません。武術空手です。
スポーツ空手は若者中心のものですが、武術空手は古流の型の反復練習が主体です。年齢・性別に関係なくできる空手で、まさに高齢者時代の現在に、男女に関係なく多くの熟年者が自分の体力に合わせて会得できるものと思います。
呼吸法による健康法と実践の攻防の技を習得できる本物の型 それが「セーサン」です。